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| 2008.11.13 - Thu  |  うあー時間がほーしーいー |

いちにち、せめてあと8時間はほしい。



勉学する時間、思考する時間、分析する時間、情報収集する時間、惰眠をむさぼる時間、菓子を食べまくる時間、バイトに行く時間、試行錯誤する時間、セックス(というかオナニイ)する時間、読書する時間、散歩する時間、全部やろうと思ったら時間が、あーもう全然足りない足りない、24時間じゃあ全然足りん…(泣)



そんな有様なので、昨夜も「文芸誌」を読む片目で横尾忠則の汚い爪に辟易しつつ時折『三四郎』を捲り返してポッキーを食べかつ小説のようなものを書きゆーちゅーぶでムーディー・ブルースの動画を検索する、という曼荼羅のような時間を過ごしておりました。



お昼に、木曜日限定でスーパーの前にやってくる移動古本屋に行ってきました。



コクトー詩集の隣に赤川次郎が並んでたりする、「宝は自分の手で掘り出したまえ!」ってスタンスの古本屋さんです。

CDとプレステソフトの品揃えは最低だけど、児童書と美術書とその他文芸本の品揃えは雑多で幅広く、おまけにハードカバーだろうが文庫だろうがキレイだろうがヨレていようが全品100円なのだ。素晴らしい。

そのスーパーの目の前にある超ショボイぶっくおふ(3階建て)の比ではないレベル。

売り場面積は屋台三軒分しかないというのに。



しかしそこでバッチリ埃を吸いまくり、収まりかけてた鼻水が今絶 好 調 。



あー ぐしゅんぐしゅん!!苦しいっ



あと3時間後にはバイトに行かねばならぬのに。



その1時間前には授業の準備と心構えと化粧もせにゃならんのに。



そういや今日から中学生も相手せなあかんのだ。



しかしねーむいーくーるーしーいー(;;)





それでも薬を飲んで頑張って、買ってきた金原ひとみ『アッシュベイビー』を読了。



『蛇にピアス』は残念ながらなかった。このタイミングを逃すとズルズル彼女を先延ばししそうになるので、一応帰りに向かいのぶっくおふで探したらあった。



しかしそこでは600円。



ふ ざ け る な ☆



勿論買いませんでした。

3階まで階段のぼってゼイゼイした体力を返せー(^^;

その後、近くの民家の裏庭カフェでお昼ごはんを食べました。

ここのサムゲタンは本当に身体に有難い、優しいお味です。



で、結局その古本屋で今日買ったのは、児童書3冊、ファンタジイ1冊、伝記1冊、井上ひさし1冊、完全自殺マニュアル1冊、そして金原ひとみ1冊の計8冊。



『アッシュベイビー』は…



「おおお!」って感じでした。



この手の題材や文章はネットで幾らでも見かけるけど、彼女はやはり「職業作家」なのですね。読めました、読めます。



愛だの恋だの薬だの血みどろ虐殺自傷幼児(いや嬰児だな)虐待その他諸々の直接描写は苦手なはずの私ですが、彼女の文章構成力と冷静な距離間、何より虐待される赤ん坊の生命力に支えられ、鼻水垂らしながらも鳥肌をたてることもなく、何とか読み終えました。



しかしまあ、物凄く誤解されそうな題材(と文章)です。



「よくある」話ですが、それを物語として確立させる彼女の冷静さに素直に感嘆。



「理解など、しなくてよろし」

「共感できるひとだけ、すればよろし」



な文章だらけの昨今ですが、彼女はそう見せかけつつ、実は何度も読み返して解読されるのを期待しているのではないかと感じました。

でも、恐らく大抵の読者の反応は



「これぞ純愛!うつくしい!!」



と絶賛するか



「理解できない、したくもない、カスだ、掃き溜めだ」



と翌日ゴミ箱に本を捨てるかぶっくおふに売るかのどっちかだと思われる。



そしてそれっきりな気がする。



どちらの反応も勿体無い。



ということは、もっと彼女の「言葉選び」に力がつけば、さらに強い吸引力を発する作品になるのではないか?



人の食わず嫌いは、(私を含め)なかなか直らない。



解読を望むのならば、「カスだ」と眉をしかめる読者の襟首を無理矢理掴んで引き寄せるだけの言葉の力が必要だと思う。



その点からみると、この作品はちょっと饒舌すぎるかなあ、と思う。



まーそっくりそのまま自分を省みろ、というところですがね(;;)





あと、出版社?側の『蛇にピアス』よりもさらに過激な世界!…とかいうキャッチフレーズはやめればよいのに、と思った。

もし私が4年前の私で、本屋の帯でこのフレーズをみたり、また文章の一部を取り出して見せられたりしたら絶っっ対、1ミリたりとも興味はわかなかったずだ。

いや、実際わかなかったから今まで放置してきたわけですが。

そして1ヶ月前の私であっても、そうだったと思う。

今日の私だから、読めた文章。



つまり、



「25歳」というキーワードがなければ、この先絶対出会うことはなかった文章。



さらに加えるならば、「夏目漱石」という100年前の神経質なおっさんがいなければ、手に取ることもなかったであろう文章。



以下、凄い乱暴な初期感想を箇条書きしてゆきます。



今夜こそ、「明日は何もない日」なのでちゃんとまとめたいけど。





結末の放り出しっぷりは『三四郎』も『アッシュベイビー』も同じである。



・当然ながら、作者の性別は勿論、世間的な立場、何より時代背景は圧倒的に異なる。

だが、背負っているものの吐き気のする重さはさほどかわらないのではいか。



・『三四郎』をエロい文だと思う人はあまりいないような気がするが、私は非常にエロい文章だと思う。



・だが私は夏目金之助氏セックスしてみたいとはこれっっぽっちも思えない。



・しかし驚くべきことに『三四郎』で「抜く」ことは可能である(まだ実践してないよ



・『アッシュベイビー』は「過激」であり、「エログロ」ではあるが、決してエロい文章ではない。



・よって『アッシュベイビー』で「抜く」ことはできない。



・さらに金原氏とお前寝れるかつったらまあムリだし、彼女も全力で拒否するだろうが、しかし彼女は骨と皮ばかりの厚化粧で顔色の悪い女の子、というわけでもなく、瑞々しい肉を持った「じょせい」としてイメージできる。まあ生きているからだろうけど。



・で何が言いたいかってゆーと、「エロ」と「同時代性」という観点から見たとき、両作品の共通点は結構ある。



・でも「言葉選び」の喚起力に関しては、まあ「文豪」の勝ち。



・解読する面白さ、解読しようと思える動機力、という点においても「文豪」の勝ち。



・しかし、解読されなければいけないという時代の危機感に関しては『アッシュベイビー』も『三四郎』も全く同じ重さをもつ。



・だが『アッシュベイビー』の読者は両極端な反応をするだけで、それ以上の解読を求めない。原因は作者の力量は勿論だけど、読者の怠慢の方が問題のはず。





以上。



あ 鼻水ようやくとまった。



あとギリ一時間、何するかな!



ひとまずコーヒーいれるか。



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