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| 2009.01.21 - Wed  |  お墓の話 |

唐突ですが、この写真。



200901151929000.jpg



お墓の中、曽祖父の骨壷の隣で20年、倒れもせずに立っていた泡盛の瓶です。



勿論、未開封。



20年モノの泡盛の古酒ですよ!!





葬式の記事は前から書きたかったんですが、長くなりそうなのでとりあえず今夜はこの泡盛の話だけでも。



沖縄では今でも、誰かが亡くなった際、一族の墓に納骨する際に骨壷と一緒に泡盛を納める習慣があります。

元来奄美・沖縄には火葬の習慣はなく、墓の中に直接お棺を納めていました。

それから7年後に再び墓を開き、中の遺骨を取り出して洗い清め、厨子瓶と呼ばれる骨壷に納めなおす「洗骨」という習慣があったそうで、納棺の時に納めた泡盛でその骨を清め、残りは親族で回し飲んだようです。



現在は火葬が主流ですが、泡盛を納める習慣だけは残っているようで。

上の写真は今回祖父の骨を納める際、墓から取り出した曽祖父の時の泡盛というわけ。

そして今回、祖父の骨壷の隣に供えた泡盛は、近所のオバアと共に私が用意しました。



一升瓶の蓋の周囲をきっちりと紐で締め、ロウソクの蝋を垂らして密封。

昔の瓶はコルク栓だったからよく抜けてしまったので念のため、だそうですが、最近のエアパッキン?されてる蓋はそのまま墓の中に置いても気が抜けることはないみたいです。



「普通、こういうのは男がするもんだけどねー」



とは一緒に作業したオバアの話。

でも父が、「mekeにさせろ」ってゆうからさ…



いろいろ複雑な葬儀過程をふみまして、野辺送りの後、火葬場から墓へと向かいます。

先祖古来の墓のあった土地は戦時中に軍に接収されてしまったので、今の墓は戦後間に合わせでつくった小さなボロボロの墓。

それでも、沖縄の墓らしく一族が集えるだけの「庭」はついております。

しかし心配なのは…どうやってその扉を開くのかってこと…

なにせ20年ぶりですよ。

案の定、用意してきたバールで親族のおっさんたちが一生懸命こじ開けますが、まあなかなか開かない…20分くらいかけて、ようやく重い石の扉がゴトリと動きました!



いやあ…ツタンカーメンの墓を発掘したハワード・カーターの気持ちがちょっとだけわかったよ。



暗いお墓の中、一族の骨壷がずらりと並んだその真ん中で、敷き詰められたサンゴの石の上に立つ、曽祖父の名の記された骨壷。

その横で、20年間倒れることなくこの日を待っていた、泡盛の瓶。

ラベルはすっかり剥がれ落ちていますが、しっかりと蓋もしまっています。

当然、興奮して写真をとりまくる妹と従姉妹たち。



墓の中に女が入るわけにはいかないので、一番年若い叔父が入りました。

入り方も作法があって、お尻から入って頭から出るんだって。

生まれる時といっしょですね。

曽祖父の骨壷を奥の棚に移動させ、新たに祖父の骨壷を真ん中に置く。

そして私の用意した一升瓶を横に。さらに叔父も一升瓶を二本、買ってきて並べました。



そして取り出した泡盛の瓶は…



誰にも取られぬよう、私がしっかりとゲット!!



「おいっ mekeが酒もって逃げようとしてるぞw」



「違うよ~割れたら大変だから大事に抱えてんの~」



いや実際、ビーチャー(飲んだくれ)のおっさんも多いことだし、こんな貴重な酒をその辺に置いておくわけにはいきませんって(^^;)

そして案の定、その夜は親族・近所の人々が集ってほとんど宴会状態。

飲んだくれに出す古酒はないので、誰に「あの墓の酒は?」といわれても「勿体無いから後でね!」ってゆって戸棚の奥に隠しておきました。



そして次の日。



叔父達もぼちぼち帰ってゆくので、遂に開封することにしました。

恐る恐る、砂のこびりついた蓋を開けてみると…



「うわーー!!ちょおおおいい馨りだよこれ!!」



「嘘!だーだーだー」



「うひょー!!」



酒嫌いの弟でさえ、ちょっと興奮。

いやほんと、まろやかで…なんともいえないよい馨りッ!!

叔父、父、そして私が盃に注いで一口飲むと…



父「ほほほー!!」





う 美味い…!!

最高でした…(*^^*)

しかしスイスイ飲むわけにもいかないので(飲んでない親族はいっぱいいるんだし)、2杯で我慢しておきました。





そうそう、葬式の時の父の挨拶が面白かった。





「死後の世界がどうなっているかについては キリストもブッダもマホメットもこれと明言してるわけでもないようですし 生きている我々にできることは 故人を偲びながらも、今生きているんだーっいうことを実感して毎日を生きることだと思いますので これからも共に、宜しくお願いします」





お坊さんを始め、たぶんいろんな宗教関係者に「?」と感じさせつつ、伝統は重んじるも死後の世界には割りと淡白な父はさらっとそう言ってのけ頭を下げたのでした。



次にうちの墓の蓋を開けるとき…は、人の寿命が自然の理通りに進むなら、たぶん父になるわけです…ああ、それを考えると大層気が重いのですが…

縁側で泡盛の栓を密封する私を、何となく面白そうな様子で見ている父をみてるとねえ…



20年どころじゃなく30年、40年古酒をつくるつもりで父にも頑張っていただきたいもんだ。

その時がきたら盛大にの飲んだるよ。なにせ一升瓶だしね!!
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